プロジェクト運営

「矛盾」と戦う

ここ数日、事業を回す上で大事なことを体系的に学べる教材を探していたところ、ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長である柳井正さん著の「経営者になるためのノート」という本を発見したので読んでみました。

全体的にとても面白かったのですが、特に「矛盾と戦う」という項目が面白かったです。

この本に限らずですが、「経営とは矛盾と戦うことである」といったようなことが色々な経営者によってよく言われています。

例えば、ビジネスで商品を開発する時、良い商品を作ろうとすれば当然コストは高くなります。
しかし、コストが高くなった分を商品価格に上乗せしたらお客さんは離れていきます。

品質を上げながらコストを下げるということは矛盾であって、それを「できない」とあきらめるのではなく、矛盾と戦って解決策を見出だすことによって、お客さんの笑顔が生まれてきます。

これこそがプロとしての仕事であり、そして矛盾が大きければ大きいほど、解決した時のお客さんの笑顔、ひいては、商売の儲けを大きくすることができます。

つまり、矛盾を解決することで成長することができ、逆を言えば ** 矛盾解決なしには次なる成長はない** ということになります。

特に挑戦的なことをしようとすると矛盾が伴います。
そこで目にする矛盾は初めてなことなので頭を抱えることも多いですが、その分その市場には挑戦者がいないか、挑戦者がいても撤退をするため空白の市場だったりします。

そこを諦めないで粘って最後までやりきることによりその市場を創造することができる ということになります。

ユニプロが解決していきたい矛盾

このように事業をする上で矛盾を解決する姿勢というのは大切で、そして今携わっているユニプロというプログラミング教育事業においても個人的に解決して行きたいと思っている矛盾があります。

もちろん細かいところをあげればたくさんあるのですが、特に解決したい矛盾は以下の2つです。

「教育」を「事業」にする矛盾

教育というと格差という言葉がつきものですが、教育事業に携わる身として「教育格差」を無くしてどのような人にも平等に教育を届けたいという思いは少なからず持っていたりします。

一方で、事業となると利益を上げなくてはならず、利益を上げたければ基本的に人口が多い場所やお金の持ち家庭が多い場所で商売をしたほうが当然利益はあげやすいため、
どうしてもこの2つに矛盾が生じてきてしまいます。

同じプログラミング教育の分野の話でいうと、サイバーエージェントの子会社にCA Tech Kidsというプログラミング教育をメインに手がけている会社があります。
プログラミング教育事業はサイバーエージェントの他の広告代理事業やゲーム事業と比べて利益を出すのは難しく、黒字化したことはないとのことです。

また、「プログラミング教育をCSR活動の一環でやっている会社はあったが営利事業化して取り組むケースは今までになかった。だからといってただCSRとしてだけでなく、ビジネスとしても諦めないという意地がある。」といった旨の内容が述べられていました。

参考記事:https://forbesjapan.com/articles/detail/20482

ユニプロも立ち位置的にCSR活動の側面はあると思うのですが、ただCSRとしてではなく事業として成り立たせるというところを諦めずに目指していくことが大切だと思っています。

「学生」が「事業」をする矛盾

もう1つが学生が事業を回すということについてです。
学生自身がビジネスを学び実際に動かしていくというのがUnitusのビジョンの1つです。

実際に事業を回すには、スキルや責任、事業にコミットする時間、あるいは覚悟など様々なことが必要になってきますが、一般的に社会人と比べて学生はどれも圧倒的に足りてないです。

だからこそ学生は学校に行って学んだり、サークルに入ったりするのが学生にとって普通なことであるのではないかと思います。

そして、そのような学生が学生ながらに事業を回して社会人と同じ土俵で商売をするということに矛盾が生じてきます。

ユニプロはまだ立ち上がって1年半ほどですが、その短い間でも色々経験したり見たりする中で、学生で事業を回すというのは色々な意味でやはり困難であると感じています。

しかし、ここに関しても「できない」とただ諦めるのではなく、どうすれば実現できるかを考え本質的な解決策を見出していくことが大切なのではないかと思っています。

矛盾を解決する先に

そして、これらの矛盾を解決して行く先にはこれまでの既存の枠組みではできなかったような、新しい何かの価値の創造がひょっとしたら実現できるんじゃないかと思っています。

正直これは簡単なことではないと思いますが、できる限り諦めずにやっていきたいです。

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