雑記

「なめらかなお金がめぐる社会。 あるいは、なぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのか、ということ。」を読んで

最近読んだ本の中で面白かったものに、起業家の家入一真さんが執筆された「なめらかなお金がめぐる社会。 あるいは、なぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのか、ということ。」という本があります。

私は家入さんの本が好きで、この本も以前からSNSで知っていて読もうと思いつつもなかなか読めてなかったのですが、
先日Kindleで半額キャンペーンになったこともありようやく読むことができました。

「なめらかなお金がめぐる社会。 あるいは、なぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのか、ということ。」

概要

家入さんはCAMPFIREというクラウドファンディングのサービスを運営されています。

全体としては、これまでの「大きな経済圏」は物質的に満たされている現在では商業主義の弊害となりうり、これからはより小さな「小さな経済圏」に価値観がシフトしていくだろうという主張で進んでいきます。

この「小さな経済圏」という言葉がキーワードですが、本書では以下のように説明されています。

 かつての高度経済成長期のように「大きなことはいいことだ」と成長・拡大を続けることを目指す既存の経済や仕組みを「大きな経済圏」と呼ぶならば、今、CAMPFIREで起こっているプロジェクトのような、個人や地域レベルで小さなつながりを持ち、支え合っているコミュニティのことを、僕は「小さな経済圏」と呼ぶ。

これらの経済圏は、名前の通りひとつひとつのサイズはとても小さいものだが、その役割はとても大きい。そして、この「小さな経済圏」こそが、何かと生きづらくなった現代の、新しい生き方の鍵を握っている。
引用:なめらかなお金がめぐる社会-あるいは-なぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのか-ということ-家入-一真

具体的な構成は以下のようになっています。

「小さな経済圏」という言葉を思いついた経緯と 、商業主義や競争主義がもたらした弊害について説明しながら 、そもそもいい社会とは何かについて考えてみる (第 1章 ) 。

次に 、今ある CA M P F I R Eのプロジェクトをはじめとして 、全国で起こっている 「小さな経済圏」の試みや、21世紀型の生き方を模索する活動について 、様々な事例を取り上げる (第2章) 。

最後に 、 C A M P F I R Eが現在行っている金融のアップデ ートの取り組みと 、僕らの社会がどこに向かおうとしているのかという未来予測的な話にも触れたいと思う (第3章)。

感想

全体としてとても面白かったのですが、特に第1章で述べられることが自分がプログラミング教育のプロジェクトに携わらせて頂いてる理由とリンクする部分がありとても印象に残っています。

上でご紹介した通り、第1章では商業主義がもたらした弊害からいい社会とは何かについて考えています。

ここでいう商業主義義の弊害について

戦後の高度経済成長は物質的に満たされていなかったので、幸せの形がとてもわかりやすかったと言われています。
一生懸命働けば、物が手に入り豊かになり、それが個人の幸せになり会社や国の繁栄にも繋がるという、「豊かになること」が幸せの尺度であるというとてもわかりやすい時代でした。

高度経済成長期は本書でいう「大きな経済圏」の中で成長し、それが幸せの形として成り立っていました。

しかし、現在は物質的に恵まれていて、今の時代に生きる人は物には困りません。

そんな時代の中、「大きな経済圏」の中で生きると、「もっと豊かになりたい」、「もっとモテたい」など本当の幸せの本質からは外れた理想像を煽られることになってしまい、いつまでたっても心が満たされなくなってしまうという状況になってしまうということです。

消費者の物欲を刺激することによる経済活動こそが、資本主義の本質であり大前提でもあり、商業主義が日本を成長させたけれど、豊かになった今はその商業主義が行き過ぎてしまい生きづらさを感じる人が増えてしまっている。

そんな状況の中で、大きな経済圏にフィットしない人は、小さな経済圏で自由に自分の幸せの追求ができる。
それこそがいい社会ではないだろうか?

といったような内容が、第1章で述べられています。

ユニプロとの関連性

上の部分が、自分が感じていたことがとても表されていてとても共感した部分です。

今の時代、(もちろん住んでる環境や家庭環境など様々な要因はあるとは思いますが)、
とても便利で満たされていていて、これ以上便利になることが幸せなのだろうか?と考えることがよくありました。

自分は大学に入る前から独学でプログラミングをやっていて、大学に入ってからもプログラミングを使って何かやりたいし技術を向上させたいとも思ってました。

プログラミングを使って何かやるというと、webサービスやアプリを作るというのが主流なんじゃないかなと思います。
じゃあ何を作ろうか?と考えた時に、新しく作るものが本当に自分や誰かを幸せにするものなのだろうか?と自信を持てるものがありませんでした。

もちろん、既存のサービスで世の中を良くしているものはたくさんあるし、そういったサービスが今の便利な世の中を作ってると思うのですが、あえて自分がやる必要があるのか?と考えた時に、どうしてもそう思えるものが見つからなかったです。

一方、プログラミング学習については、自分にとってそういったwebサービスを作るなどといった表面的なテクニックの部分以外にも、物事に対する考え方などプログラミング以外にも影響を及ぼしていて、有意義だなと思うことがありました。

であれば、プログラミングの考え方を教えるということに自分が携わるのが、自分にとっても他の誰かにとっても幸せなことなんじゃないかなと思えたことが、自分がプログラミング教育に携わらせていただく一つの理由であり、本書の内容とマッチする部分がありとても読んでて面白かったです。

今後のユニプロに向けて

ユニプロにおいては、本書にあるような「小さな経済圏」のようなことが出来ればいいなと思ってます。

もちろん、ユニプロは収益事業としてやってるものであり、プログラミング教育という業界自体も過熱気味で
ある意味で「大きな経済圏」を象徴するような分野であるかもしれません。

プログラミングというものが万人が学ぶべきものなのかは正直分からないですし、プログラミング教育が過剰に煽られている部分もあるかなと感じる部分もあります。

しかし、少なくとも自分にとっては様々な面においてプログラミングとか関わってよかったのと思っているので、そういった純粋な思いをユニプロを通して今後も伝えていき、メンバーやお客さんの幸せに少しでも繋げていければと思います。

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